結論

Clarityを入れる目的は、Beyondの数字を置き換えることではなく、数字の裏にあるユーザー行動を別角度から見ること。最初は「全記事に広く入れる」より、改善したい記事だけに入れて二重分析するのが扱いやすい。

1. 全体像

広告から来た人が記事に入り、Beyondで成果を見て、Clarityで行動を見る。その2つをAIに渡して、記事のどこを直すべきかを決める。

広告流入、Beyond、Clarity、AI改善の流れ
Beyondは成果の数字、Clarityは記事上の動き、AIは改善仮説づくりに使う。
Beyondで見る

versionPVversionCLICKversionCV、FV離脱やMCVなどの成果側。

Clarityで見る

録画、ヒートマップ、スクロール、クリック迷い、戻り、連打などの行動側。

AIに渡す

「数字で落ちた場所」と「実際に迷った場所」をセットで渡し、改善案を作る。

ツール 見るもの 強いところ 弱いところ
Beyond 記事別・広告別の成果数値 CVやクリックなど、事業判断に近い数字を見やすい ユーザーがなぜ止まったかは分かりにくい
Clarity 録画、ヒートマップ、スクロール、クリック行動 実際の迷い、離脱直前の動き、読まれない箇所を見つけやすい CV正本には向かない。サンプルや計測差もある
GA4 流入元、ページ遷移、イベント、全体集計 サイト全体の流入や経路を見る補助に強い 録画や個別の動きは見えない。実装次第で精度が変わる

2. Beyondに入れる設定

Clarityの基本タグをBeyondの記事HTMLに貼り、その下でURLパラメータをClarityのカスタムタグに変換する。広告名や記事IDで録画を絞れるようにするための設定。

Beyond HTMLにClarityタグを貼り、URL値をタグ化して録画とヒートマップを見る流れ
画像内の文字は短くしている。正確なタグ名やコードは下のHTML本文で管理する。
1

Clarityタグを貼る

Beyondの記事HTML内に、Clarityの基本タグを設置する。

2

URL値を読む

utm_creative や記事IDをURLから取得する。

3

Clarityにタグ付け

録画やヒートマップを広告名・記事IDで絞れるようにする。

4

個人情報を送らない

氏名、電話、メール、ユーザーIDなどは送らない。

Clarityタグ 値の元 使い道 注意
article_id sb_article_uid またはURL末尾 記事単位で録画を絞る 個人IDではなく記事IDだけにする
ad_name utm_creative 広告名別に行動差を見る ファイル拡張子は落としておく
utm_source utm_source TikTok、Metaなどの流入元を見る 媒体別比較はBeyond数字と照合する
page_path window.location.pathname 同一ドメイン内の記事を分ける URL全体ではなくpathだけを使う

入れないもの: squadbeyond_uid、氏名、電話番号、メールアドレス、住所、問い合わせ内容、媒体管理画面URL、token/APIキー。美容・医療系LPでは特にマスキングを強めにする。

<script type="text/javascript">
(function(c,l,a,r,i,t,y){
  c[a]=c[a]||function(){(c[a].q=c[a].q||[]).push(arguments)};
  t=l.createElement(r);t.async=1;t.src="https://www.clarity.ms/tag/"+i;
  y=l.getElementsByTagName(r)[0];y.parentNode.insertBefore(t,y);
})(window, document, "clarity", "script", "YOUR_CLARITY_PROJECT_ID");
</script>

<script>
(function () {
  function clean(value) {
    return (value || "").replace(/\.(mp4|mov|webm)$/i, "");
  }

  var params = new URLSearchParams(window.location.search);
  var pathParts = window.location.pathname.split("/").filter(Boolean);

  var articleId =
    params.get("sb_article_uid") ||
    pathParts[pathParts.length - 1] ||
    "";
  var adName = clean(params.get("utm_creative"));
  var source = params.get("utm_source") || "";

  if (window.clarity) {
    if (articleId) clarity("set", "article_id", articleId);
    if (adName) clarity("set", "ad_name", adName);
    if (source) clarity("set", "utm_source", source);
    clarity("set", "page_path", window.location.pathname);
  }
})();
</script>

3. 記事改善ループ

Clarityを入れた後は、録画をただ眺めるのではなく、Beyondの落ち込み地点とセットで見る。数字だけでも、録画だけでも、改善判断が偏りやすい。

数字、録画、仮説、修正、再計測の改善ループ
改善は一回で当てにいくより、数字と録画のズレを見ながら小さく回す。
Beyondで起きたこと Clarityで見る動き 改善仮説 直す場所
FV離脱が高い FVで止まらず即スクロール、または戻る 冒頭の期待値と広告訴求がズレている FV見出し、冒頭画像、最初の不安提示
クリック前で落ちる CTA付近で止まるが押さない CTA前の納得材料か、ボタン文言が弱い CTA直前の根拠、ボタン周辺の文言
特定広告だけ悪い 同じ記事でも広告別にスクロール深度が違う 広告の約束と記事の入りが噛み合っていない 広告別の導入文、最初の悩みの言語化
Beyondは良いがClarityで迷いが多い 連打、戻り、読了前の不自然なクリックが多い 今は獲れているが、伸ばす余地やリスクがある 説明順、FAQ、価格・不安解消パート

4. 最初にやること

いきなり全記事に広げるより、改善対象を絞って検証する。まずは1記事か1案件で、BeyondとClarityの見え方がどれくらい一致するかを見る。

1

対象記事を決める

FV離脱、クリック前離脱、広告別差分が気になる記事から始める。

2

タグを入れる

Beyond HTMLにClarityタグとカスタムタグを入れる。

3

録画を30〜50本見る

全録画ではなく、広告別・離脱箇所別にサンプルを見る。

4

修正案を1〜3個に絞る

記事全体ではなく、最初に効きそうな箇所だけ直す。